【急募】【零戦、売ります!】 唯一の日本人零戦オーナーが決意のお願い 「日本の技術遺産を残せる人を探しています」

■リーマンショックで計画頓挫。私が自費購入することに

――よく石塚さんにたどり着いたものですね。

 

石塚 私が航空専門誌中で零戦を

紹介した記事をを目にして、

私のことを知ったようですよ。

 

ところが私が航空雑誌で紹介した

零戦の機体は、パールハーバーの

博物館に先に買われていました。

そこで、アメリカのバイクレーサー

でコレクターとしても知られる

ボブ・ハンナ氏が所有する零戦に

可能性はないか賭けることにし、

零戦の復元エンジニアとしても

知られるブルース・ロックウッド氏に

打診してもらい、日本里帰りという

ことで譲ってもらうことになったのです。

――それで博物館に展示されたんですか?

石塚 ところが2008年の

リーマン・ショックで自治体が買う

計画が頓挫しちゃったんです。

 

私はボブ・ハンナとの零戦購入契約の

保証人となっていましたので、

契約履行責任を取って買い取らなければ

なりませんでした。

 

■現在、飛行可能な零戦は世界に4機だけ

――自分で買うまでした思いとは何だったのでしょうか。

石塚 

零戦という

 

「近代日本の産業技術遺産」

 

の素晴らしさを、日本で広めていきたい、

その偉大さを後世に残していきたい

という思いに尽きます。

どうも日本では零戦というだけで、

戦争を想起させると忌避敬遠される

のですが、戦後のネガティブな教育

によるアレルギー反応によるものでは

ないかと思います。

 

これは私の持論ですが、戦後の復興は

ゼロから始まったわけではありません。

日本には明治維新からわずか70年で

培った世界最先端の技術と能力を

持った多くの技術者がいた。

だからこその復興が可能だったわけです。

戦艦大和の建造技術然り、

ドイツに匹敵すると言われた

潜水艦開発技術然り、そして日本の

誇れる技術の頂点、零戦開発技術が

あったからこそ、新幹線を始めとした

鉄道事業、造船産業、世界第一位と

なった自動車産業から電子工学、

電気事業など戦後を経ての現在が

あるはずです。

そのことを忘れないためにも、

日本に飛行可能な零戦を残しておきたい。

――お持ちの零戦の来歴はどういうものなのでしょうか。

石塚 

昭和17年小牧の三菱航空機の

工場で作られたこの22型の零戦は、

岐阜県各務原飛行場を出発し、

南方戦線ニューギニアまで送られ

最前線での航空防衛の任務について

いました。

 

現地の飛行場で連合軍の地上攻撃に

遭い、飛行不能に。

戦後、30年ジャングルとなったかつての

飛行場跡地の中で見つかり、

アメリカのサンタモニカ航空博物館で

20年余り展示されていたものが

1990年からアメリカとロシアで

10年余りの年月と38万時間の延べ労働を

掛けて2000年に復元されました。

――作ったのは日本なのに、復元はアメリカやロシアなのですね。

石塚 

復元技術は海外のほうが優れて

いますし、歴史的に価値のあるもの

を残すと言う文化があります。

 

現在、飛行可能な零戦は世界に4機

しかありませんが、全てアメリカで

復元し、整備されアメリカ航空局に

よって飛行認可されたもの。

ですから、機体保険もアメリカのもの

ですし、アメリカでの零戦飛行ライセンス

を取らないと零戦パイロットにもなれません。

――それを日本で保有するには、金銭面のみならず、いろいろと壁がありそうですね。

石塚 

この零戦は2014年に72年ぶりに

里帰りしてから日本国内で飛行する

ための許認可を含めこの3年ですべての

ハードルをクリアーしました。

 

機体の売却を日本で実現できれば

整備から飛行申請なども元オーナーとして

全面的にお手伝い協力をさせて

いただきますし、零戦を活用し飛行活動、

展示会や技術シンポジウムなど教育活動

などを開催することで収入も得られるべく

サポートもしたいと思っています。

 

――零戦を活用した収入ですか?

石塚 

飛行できる零戦は日本でただ一機です。

先ほど言ったように貴重なものですから、

先日飛行した

 

「レッドブル・エアレース」

 

などの航空ショー、イベントで飛行を

全国から要望されます。

 

しかも零戦ファンは想像以上に層が

厚いので集客力が抜群にあります。

零戦を見て心の動かない日本人はいない、

と私は思っています。

日本は海外に比べて航空ショーや

エアレース文化が定着していませんが、

私のところにも自治体や基地祭など

たくさんの問い合わせがあります。

零戦の国内保存と飛行活動を知って

頂ければ今後零戦が活躍する場は

多くなるはずで、年間維持費も

十分カバーできるようになると

思っています。

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